南ア南部の沢は蛭のいないこの時期が楽しめる
11/10 蛭のいない南ア南部の沢へ
研究生、楽しむ会の講習で南ア南部の戸栗川温井沢へ行く。南ア南部は蛭の生息する山域なので、蛭が冬眠に入るこの時期が入渓にはベストだ。蛭がいないので紅葉を愛でながら沢登りを目一杯楽しめるが、さすがにこの時期、水にどっぷり浸かった沢登りは出来ない。この温井沢は南アの沢の中ではそれほど難しい沢ではないので、沢登りの熟達者がいれば初級者でも楽しめる沢だが、登れない滝が多く、高巻きの技術は必要だ。約10年振りの沢だったので、入渓点が分かりにくく、遡行中、記憶にあったのは1か所のみ。水量も多く、滝も適度に懸り、久しぶりに沢登りをしたという感じだ。
今回入渓したところ。以前の場所より上のようだ。
降り立ったところは地形図上の開けたところだが、以前あった木橋はない。
入渓後、最初のゴルジュ帯。記憶に全くない。ここは水線上を進んだ方が良い。
ゴルジュ出口の斜滝
この沢は登れない滝が多いが、高巻けるので難しさは感じない。ただ前方の滝を前衛としたゴルジュの遡行はこの時期は難しそうだ。
水流を浴びれば左壁の水流脇を登れそうだが、この上に傾斜の強い大きな斜滝が懸る。この斜滝の登攀が?だ。ここは少し戻って左岸から大きく高巻く。
高巻いたところからこのゴルジュを覗き見る。
この滝は左壁を登る。高巻きはかなり大高巻きになりそうだ。
上の滝はお助けロープで確保する。
前方の滝が、唯一記憶にあった所。
左岸の枝沢側から高巻くが、巻のルート取りを間違えると行き詰る。
ここは登れず右岸から高巻く。巻きのルート取りに注意。
谷底へは懸垂で・・・。
945m付近三又。苔むしたゴーロの沢だ。
三又上に懸る滝は登れず右岸から高巻く。谷底へは、ここも懸垂で・・・。
上の滝上が二俣だ。
左俣にも大きな滝が懸る。この滝は左壁が水流を浴びれば登れるが、この時期はパス。右岸から高巻く。
入口の滝上の斜滝も一緒に高巻く。
すぐ1050m付近右岸枝沢との出合だ。今回は、この枝沢を上がり、すぐの二又の右沢を詰めあげる。詰めあげる枝沢の右脇に古いワサビ田跡がある。
今回は1100m付近にある奥の二俣まで上がってみる。
詰めあげる沢は、すぐに水が涸れるが右岸側の枝沢に入らないようにする。できるだけ沢筋が開けたところを上がり、途中から右岸尾根に上がり、微かな踏み跡を辿ると藪漕ぎなしに登山道に出る。
ぴたりと1300m付近の登山道に出る。この十枚山登山道は落ち葉が堆積し、分かりにくい所もある。
十枚山登山口に出る。