平将門伝説のある大血川の支流で沢登り
4/21 石楠花沢右俣を登り、左俣を下降
研究生、楽しむ会の講習で秩父・大血川西谷石楠花沢を遡下降する。8年振りの沢だが、前回は講習生があまり体力のない方だったこともあり、暗くなっての下山だったので少し心配もあったが、天気に恵まれたこともあり、まだ明るいうちに無事下山できた。ただ、右俣も、左俣も源頭部に残雪があり、特に下降に使った左俣源頭部の残雪処理は、雪国の沢の残雪処理との違いを体験してもらう良い経験になると思われる。しかし、右俣源頭部のガレガレの詰めはさすがに堪えた。
新緑の西谷沿いの山道を行く
石楠花沢と本谷との出合。正面が石楠花沢
左俣がインゼルとなっているところの右側の小滝群の上に右俣が入る。
右俣の出合:この奥に大滝が懸るが、今回は時間がないのでパスする。
先を行く女性陣が出合を見逃している。インゼルの渓相が分からなかったのか、右俣に入ったと勘違いをしたようだ。
右俣へは、左俣のインゼル上の河原から高巻き、大滝上へ。最後は懸垂で(以前は懸垂なしで下れたが…)
大岩に挟まれた洞窟に分け入る滝は、左側へ。這い上がるのが辛い。
連瀑帯中ほどにある5m滝は、左側を簡単に登れる。(流れが変わり、以前は右側を登った)
2010年に倒木で登れなかった8m滝は、以前同様登れるようになった。(ここは、中央で右に移った方が簡単だ。)
8m滝上からゴルジュ帯を望む。
ゴルジュ出口の3m滝と、その上の8m滝
ここは、右岸を簡単に巻ける。
滝上から、単調なガレの河原歩きとなる。
雪が出てくるが、右俣の上流部は沢床が広いので雪で埋まるところはない。ただ、枝沢はほとんど雪で埋まっている。
1400m付近二又
左沢は、長沢山へ直接上がるが、右沢へ。右沢は最初の小滝を上がると水が涸れ、ガレガレの急傾斜の詰めとなる。落石に注意しながらの詰めだが、一番の核心だ。今回、久しぶりに沢の詰めの苦行を味わう。
長沢山山頂直下から左俣を下降する。
左俣はV字谷で、沢床が狭く、残雪が途切れ途切れに続く。
落ち葉と落ち葉に隠れた残雪の処理に苦労する。
急な気の抜けない下降が連瀑帯入口まで続く。
連瀑帯は、一つ一つ処理していたのでは時間が掛かるので、すべてパスし、左岸側を連瀑帯出口まで懸垂下降4ピッチで抜ける。
左俣最後はガレ場の下りだ。