登れる滝の連続する知られざる沢
4/14 残雪の残る大菩薩の沢から奥多摩の沢へ
前日のレスキュー講習後、大菩薩の沢を登るために小菅に移動。翌朝、大菩薩方面の山々は、つい最近降ったと思われる雪で真っ白。天気は良いが雪の残る沢は「勘弁してぇ~」と奥多摩の倉戸沢へ急遽変更する。奥多摩へ移動する途中、三頭山や御前山の山頂付近の谷筋にも雪がかなり残っているのが見えたが、雨降川を囲む山々に雪はなく一安心。この倉戸沢は、貧弱な出合からほとんど登られることのない沢だが、つい最近登ったばかりで、登れる滝場が連続する脱初級者を目指す方たちには良い沢だ。
雨降川との出合はかなり貧弱だ。
すぐに堰堤に進路を塞がれる。
この滝から連瀑帯となる。
傾斜の強いナメの斜滝が続く。
岩が脆く、滑りやすいので気が抜けない登攀が連続する。
前回水流沿いを登ろうとしたが、岩がボロボロで、今回もチムニー側を登る。ホールドが安定すれば水流側の方が簡単だ。
最初のポイントとなる9m滝の登攀。巻きは左。
滝場は短いが、なかなか登りがいのある沢だ。
この沢のポイントとなる滝の登攀。立木の根を捕まえる手前がポイント。
足場がない。
ポイントの滝を越えると植林地となり、倒木が目立つようになる。
植林地を超えるとまた滝場が続くが、階段状の滝がほとんどだ。
河原はほとんどない。
ツッパリ登攀で登る小滝が最後の滝だ。
等高線880m付近から倒木が沢床を埋める。以遠は荒れた沢床が続くので出合に戻るのではない場合はツッパリで登った先の右岸を登り、倉戸沢と雨降川の中間尾根の等高線900m付近に上がり、中間尾根を出合に戻った方が良い。
詰めはかなりの急傾斜となり、最後は蟻地獄のような土の急斜面となるので、その手前から左岸尾根を目指して上がり、左岸尾根から登山道に上がる。