開けた渓相と広いナメ床のきれいな沢

5/11-12 水量の多い沢を枝沢を繋いで周遊する

中級の泊りの講習会で足尾の栗原川へ行く。今回は栗原川から支流のツバメ沢を登りケヤキ沢を下降する周遊ルート。本流は水量が多く、ナメ床の続く癒し系だが、円覚大膳滝から続くゴルジュ内の滝の登攀、高巻きは厳しく、ツバメ沢、ケヤキ沢は1か所を除き、ひたすら歩きの沢だ。ただこの周遊ルートは、要所要所で初級者では厳しい所があり、ルート取りに秀でた沢登りの経験者がいないと初級者には難しい。アイゼン必携の沢だ。

入渓の尾根が非常に分かりにくく、シーズンはじめということもあり踏み跡も不明瞭で尾根の下りも急だ。ここは初心者、初級者にはアイゼン必携の下りだ。

降り立った栗原川は、明るく開放的な渓相をしており、広いナメ床が続く非常にきれいな沢だ。

最初に現れる大きな滝は岩塚ノ滝というそうだ。右側に巻道がある。

滝上も広いナメ床が続く。

源公平の住居跡

住居跡の上にある源公ノ滝

綺麗な滝が続く。

地形図上の円覚大膳滝手前の滝。高巻く場合は、ここまで戻って左岸の枝沢から。

地形図上の円覚大膳滝は、大膳滝と言うそうだ。ここは上の写真の滝まで戻り、右岸の枝沢から高巻く。

ここにも集落跡があったようだ。

集落跡を辿った終点は、地形図上の不動滝の上だ。この滝は円覚の滝と言われるようだ。

 

新道終点から見た不動滝(円覚の滝)

不動沢を少し遡行するとピンクテープが・・・。ここから山道がツバメ沢の出合に下る尾根上まで続いている。

ツバメ沢出合下の極上の泊り場

ツバメ沢唯一の大滝は左壁を登る。

ツバメ沢はほとんど歩きの沢だ。

ケヤキ沢もほとんどが歩きの沢だが、所々で滝が懸る。

綺麗なナメ床もある。この手前で出合った釣り人から大滝は危険だから行かないようにと言われる。

Co1025右岸枝沢との出合上に懸る大滝は明瞭な巻道がある。

ケヤキ沢の大滝は上にも滝がある。

ケヤキの大滝は、上の滝を下降せず、少し上がると右岸にトラロープが張られているので、それを辿り、最後はルンゼの脇を懸垂下降。

途中、伏流となるところの平坦地。ここから右岸側に出合まで続く明瞭な道型が出てくる。所々石垣も・・・。ただ、Co800先の等高線が詰まっている付近で完全に道が崩れて通れず、この手前で沢に下る。

道は、ここで沢に降りてきている。出合から続く滝のすぐ上だ。

出合上の2つ目の滝

本流との出合上の滝。目の前が出合だ。