思い出深い沢を登る

5/16 2019年の台風被害をもろに受けたようだ!

 カロー川谷は56年前に初めて登った沢だ。当時は、まだ現役の山道が沢沿いに大滝下まで続き、ワサビ田も多く、登れない滝も山道を使えば簡単に超えられたので、沢登り初めてでも遡行できた沢だが、大滝の巻きと右俣の滝の登攀に戸惑った思い出深い沢だ。現在の渓は、下流部の小滝の続くゴルジュ帯は健在だが、煙窪のところが山抜けで土砂が堆積し、本谷を埋め尽くしている。わずかに右岸側に水が流れているので堰止湖とはなっていないが、キハダ窪との出合は池になっている。キハダ窪方面に山道があるが、通行できるかわからない。ここから谷が荒れてくるが、沢沿いの山道がところどころ崩落しているので沢を行く。大滝はいつもと変わらないが山道は不明瞭ながら使えるので、今回は時間切れで山道をハンギョウ尾根に上がりモノレール沿いを下山する。

 出合の橋から沢沿いの山道を使い取水堤から入渓する。

最初の滝。ここは右側を登れるが、ルート取りの講習なので先頭に任せる。

下流部のゴルジュ帯はなかなか楽しい。

このツルツルの滑り台状のナメ滝上の狭量部ゴルジュの通過が、この沢のポイント。釜の深い小滝は泳がないと登れない。巻きは左岸側だが沢床に戻るには懸垂となる。

Co890付近に懸かる滝。登れないが左右にテープが巻かれているので、どちらからでも巻ける。山道跡は左岸側。

 

煙窪との出合下の滝。山道跡を使って簡単に巻ける。

 

 

 

 

 

 

煙窪からの土砂が本谷を埋め尽くす。

 

キハダ窪との出合。山道跡の木橋が残る。

ヨコスズ窪との出合。かなり沢床が荒れてくる。

最後の石積堰堤跡

Co1090左岸枝沢との出合。左岸枝沢には水流がある。

大滝

時間がないので大滝から山道をハンギョウ尾根に向かう。この山道、大滝手前から標高差80mほどジグザクに登りとなるが標高1200m付近から並行道となりハンギョウ尾根に上がる。ハンギョウ尾根にはモノレールが敷かれてあるので、モノレール沿いに進めば小川谷林道に出る。