みちのくのメジャーな沢???
6/23-24 東京近郊の沢登ら―に人気の沢
研究生、楽しむ会の講習で北蔵王の小屋ノ沢へ行く。ここは、以前塾の講習会で組んだことがあり、その時はブドウ沢登山口まで行って悪天候で中止とした沢だ。この沢は、東京近郊からでは遠いのだが、なぜか、地元宮城、山形県の方たちよりも東京近郊の方に人気があるようで、ネットでも数多くヒットする沢だ。今回も神奈川から来られたパーティと一緒となり、最後まで抜きつ抜かれずの状態での遡行となる。初めての沢だが、難しくはないが滝場が多く、ゴルジュ帯、高巻き、藪漕ぎと多くの沢登りの要素が詰まった沢との印象を持っていたので中級レベルの講習として組んだのだが、入渓者が多く、比較的ルートもはっきりしており、他のパーティもいたことなどから期待したほどではなかった。
小屋ノ沢出合
ブドウ沢登山口から林道はあるが、車で行けるのは小屋の沢手前の沢まで。あとは廃道となった藪に覆われた道で、途中崩れている個所があり、この手前の急斜面を下って本谷に降り、小屋ノ沢の出合に出る。本流で出合った地元の釣り人の話では、渇水で魚は釣れないとのことだった。我々も、遡行中、一度も魚影を見ることはなかった。
小屋ノ沢は、入口からゴルジュの渓相だ。
細長く深い釜の通らず
しょっぱなから「泳ぎか」とルートを探るも、落ち口付近に残置ロープが隠れている。中間バンドを慎重にヘツリ、残置ロープを利用して下る。泳がずにすみホッとする。
通らずも登るルートは明瞭だ。3段トイ状の滝
大釜を持った小滝が続くが、ルートファインデングに迷うようなところはない。
Co750m付近左岸枝沢出合付近のゴルジュ帯
快適に登れる小滝が続く。
八方平を水源とする沢との出合。
この出合の上にある小滝は先行パーティが登っていたこともあるが、我々は濡れるのを嫌って高巻く。
登山体系によると、ここが魚止めの滝か・・・。ここは、セオリー通り左岸から高巻くが、右岸の枝沢からでも滝上に懸垂すれば簡単に降りられそうだ。
ガレ場上に懸る滝は、左岸のガレ場から高巻く。
本谷が大きく左に曲がるところ。左岸枝沢との出合。
トイ状の滝を突っ張りで登る。
2連の滝は、下の滝は左から、上の滝は右から登れそうだったが、水流を浴びたくないのと時間短縮のため右岸から高巻く。
トイ状のナメ滝の多い沢だ。
登れない滝も多く、高巻きの多い沢だ。
Co1005m付近右岸枝沢との出合
このナメ滝を登ると沢が開け、泊り場は近い。
翌日は、この滝場から始まる。
最初の滝の上の滝。ここは登れず右から巻き。
大滝下の2連の滝入口。右岸巻。
大滝は、先行パーティが取り付いていたので見るだけ。右岸を巻いて滝の落ち口へ。
大滝の上には雪渓が・・・。
この付近にはシラネアオイが多く咲き、食べごろのウルイもたくさん。
二俣手前の滝は左岸から高巻く。
1190m付近奥二又。左沢には滝が見える。我々は名号峰の登りを嫌って右沢へ入る。
右沢に入っても4~5m程の滝が右沢の二又まで続く。
このツルツルの滝は登れず、左岸から大きく高巻く。
あまりにも巻が多いので、このツルツルの滝は、指先が掛かる程度のホールドを拾って右壁を登る。ただ最後がツルツルで右に逃げてしまう。
右沢の二又。ここは、最短で登山道に上がれる水量の少ない右の沢を選択。
右の沢は、水が涸れても沢型が続くが、最後は猛烈な笹の藪漕ぎとなり登山道へ上がる。