大武川のマイナーな沢を遡行する

7/28 大武川水系の知られざる沢はヒル地獄の沢だった!

 ほとんど遡行記録を見ない汁垂沢は旧逍遥渓稜会が8年前に登っている沢だが、黒戸尾根登山道に詰め上がる沢で、記録を見ないだけで篤志家には登られている沢だと思われる。ただその周辺の記録や汁垂沢左岸尾根の記録から、下流部はヒルの生息する場所になっているようだ。この山域では、黒戸尾根登山口の竹宇駒ケ岳神社や横手駒ケ岳神社周辺もヒルがいるとの情報があり、実際、昨年中尾沢遡行後、竹宇駒ケ岳神社登山口の駐車場で血を一杯吸ったヤマビルを見ている。今回は、下流部はヒルだらけではないかということもあり、逍遥の7月遡行の記録からヒルがいるとの情報がなかった汁垂沢の隣の滝道川から尾根越えで入渓したのだが、滝道川のCo910付近右岸枝沢から汁垂沢中流部までヒルが多く生息していることを確認する。また下山にとった横手登山道も、林道近くでは何匹かのヒルを確認する。ただ、沢登りとしての汁垂沢は、滝場が多く、その多くの滝が登れる楽しい沢なので非常に残念だ。

滝道川は林道終点からCo890付近まで明瞭な山道がついている。

 

 

 

 

 

 

Co910付近の右岸枝沢から汁垂沢左岸尾根に上がり、汁垂沢のF1の大滝下に下る。逍遥渓稜会はCo950付近の枝沢から上がって大滝の上に出ているので、早く上がりすぎたようだ。

汁垂沢F1大滝

F1の大滝は右岸に明瞭な巻き道がある。この巻き道下部はヒルが多い。

F1上部は、しばらくは小滝とゴーロの渓相が続く。

             河原が出てきたところでヒルチェックをすると講習生全員にヒルが…。

 

 

 

 

 

 

河原を過ぎるとナメの小滝が続くなかなかきれいなところだ。

この滝は岩が脆く、ガバの多い左壁を断念し、右壁を登る。この沢は岩が非常に脆く注意が必要だ。

大岩の被さった滝は大岩の下から取り付き、中段から流れを横断し、左上して抜ける。

前方に大滝が見える。

Co1240付近にある大滝は左側から登るが、中段からの登攀が難しい。正面の草付きを登れそうだが、今回は左岸に不明瞭ながら巻き道があるので、戻って巻き道を使う。

CS滝は登れず右巻き。

 

Co1450付近の連続する滝。最初の滝はホールドが細かく難しい。

最後はガレ場となり、藪のない下草の生える急斜面を登るとP1628西側鞍部の登山道に出る。