奥多摩・ウルシガ谷沢でセルフレスキュー講習

4/7 滝場でのセルフレスキューを考える

南秋川小坂志川の支流で、研究生、楽しむ会のセルフレスキューの講習を行う。レスキューの講習会というとどうしても搬送技術だけになりがちだが、沢登りのレスキューでは、滝場でのセルフレスキュー技術もより重要だ。滝の登攀中の事故では、パーティの中でも登攀力のある人、登れる人が負傷者になることがほとんどなので、残されたメンバーで、手持ちの装備で何ができるかを考えなければならない。滝場でのセルフレスキューだけでなく、沢の中での事故は、パーティの人数、残されたメンバーの技量、装備によっては、セルフレスキューすること自体が難しくなり、パーティ全体が最悪の結果を引き起こすことになりかねない。

確保者の自己脱出方法を学ぶ

二人パーティの場合、三人以上のパーティの場合で、自己脱出方法が異なる。

トップが滑落した場合

トップが動ける場合、動けない場合、トップのロープが半分以上出ている場合、半分以下の場合によっても救助方法が異なる。また、沢登りの場合は、滝壺がある、なしによっても違うので、いろいろな場合を想定しての救助方法を考えなければならない。

宙吊り状態からの自己脱出

沢登りでは、滑落しても宙吊りになることはほとんどないが、トップが動ける状態で、態勢を立て直す方法としては一部必要な技術だ。