超マイナーな良渓

5/26-27 抜けるような青空、新緑の木々、雪渓のもとでの沢登り

研究生、楽しむ会の講習会で越後三山前衛の上権現堂山を水源とする毛の又沢川へ行く。昨年、天気が悪く行けなかった沢だが、今年は2日間とも良い天気に恵まれる。今年のテーマは雪渓処理。今年は、降雪量は多かったが雪解けが早く、皆さんのレベルでは丁度良い沢との判断で実施したが、雪渓は、予想以上に少なかった。ただ地形図から想像した渓相レベルの沢としては丁度良かったのかもしれない。この沢は、ほとんど記録がなく、わずかにトマの風の記録がヒットするだけだが、地形図からはうかがい知れない連瀑帯のゴルジュや滝場がいくつもあり、驚くことに連瀑帯上部の滝場にピンポイントで古いトラロープが残されている。沢登りの人がトラロープを残置することはないので、だれが・・・?また、この沢の沢床の石は滑りやすく、非常に毛虫の多い沢だ。

車は奥まで入れないが、地形図上の295m付近の堰堤マークのところまで林道がある。ここから入渓する。

地形図では想像できない、河原と言えるところの少ない沢だ。

早くも雪渓が・・・。ただ雪代水があまり出ていないようなので、雪渓は少ないようだが・・・。

地形図どうり、滝はほとんどないが、沢床一杯に流れがある。ただ、沢床の石は非常に滑る石だ。

この沢は、テント場に良い所が最後までほとんどない。また毛虫の多い沢だ。

400mを越える付近で、ようやくスノーブリッヂが・・・。

前方に岩峰が見えてきたところから滝が現れ連瀑帯となる。450m付近か・・・。

高巻き途中から連瀑帯上流部を覗く。8本ほどの大釜を持った滝が確認できた。

連瀑帯は左岸を高巻くが、岩壁に阻まれ、ルート取りがポイントだ。

雪渓処理は多くの経験が必要だ。

連瀑帯上部にピンポイントで古いトラロープが・・・。

だんだん渓相が良くなる。

上権現堂山を水源とする沢との出合 水量比は3:2

シャワークライムで突破する滝。ここにもトラロープが・・・。

完全に谷底を埋める雪渓

このCS滝にもトラロープが・・・。

スノーブリッヂの上には倒木が一杯。P574手前に架かるスノーブリッヂは、途中からスノーブリッヂを高巻いて枝沢側に降りる。

600m二又は右へ

穏やかな渓相となる

スノーブリッヂ上に乗る場合は、降りるところがポイント。ここはU字谷ではないので、雪渓処理初級者の指導には良い沢だ。

雪渓処理は、スノーブリッヂの薄い所の見極めがポイント

660m二又も右へ

700m手前の沢床を埋める雪渓

雪渓は750m鞍部に上がる沢を越えた先まで続く。ここも雪渓の先端の下降がポイントだが、沢床が浅いので楽だ。

最後の二又の左沢から鞍部の沢側へ高巻きながら登山道を目指す。