みちのくの知られざる山域へ
7/14-16 以前から気になっていた北栗駒の栃ケ森山塊の沢へ
予定では、和賀の堀内沢マンダノ沢だったが、残念ながら、今回も前日まで降り続いた雨による増水により入渓できず、比較的雨の降っていなかったと思われる秋田県南の東成瀬村を流れる成瀬川北ノ俣沢桑木沢へ転進する。ここは、焼石岳の南、栃ケ森山塊(桑原山塊とも云うようだが)にある沢で、成瀬川と北ノ俣沢との出合付近にダムが造られており、6年後には完成し、ダムの底に沈む沢で、以前から気になっていたところだ。また、栃ケ森山塊は、幻の古道と言われる仙北街道の通っていたところで、沢としては、難しい所も少なく、釣り人が多いとのことでもあったので入渓する機会のなかった山域でもある。実際に入ってみると、一部の釣り人以外の入渓はほとんどなく、釣り人とのバッテングさえなければ、非常に探検心をくすぐられる所だ。
前日は、田沢湖からの移動に時間を費やし、夢仙人大橋からの山道を下った木賊沢、合ノ俣沢出合下の河原に泊まる。
早朝の北ノ俣沢は、朝日が差し込みなかなか良い。
北ノ俣沢は、なかなか水量の多い沢だ。通らずには、必ず巻道が付いているので、釣り人の入渓も多いようだ。
河原歩きも多い。
北ノ俣沢に入った時から河原に先行者の足跡があったので気になっていたが、荒倉沢との出合に釣り人と思われる2張りのテントが・・・。
荒倉沢出合を過ぎて間もなく、前方に通らずが・・・。
通らずは、左岸にロープが張られた巻道がある。
沢幅は狭くなってきたが、水量はまだ豊富だ。
桑木沢、唐松沢出合。若干桑木沢の方が水量が多いか?
桑木沢は、すぐ深い長淵に行く手を塞がれる。
桑木沢に入って、初めて滝らしい滝が懸る。ここは、左岸にトラロープがぶら下がっている。
滝の上は、また穏やかな渓相となる。この上で3人の釣り人と遭遇、我々に先行されるのを渋っていたので、転進してきた沢でもあるので、彼らに桑木沢を譲り、唐松沢を遡行することにする。
翌日、下山するときにもこの方たちに会ったが、彼らの話によると、昨日、すぐに上流から下ってくる沢登りの方たちと遭遇し、結局、釣りにならなかったとのことだった。
唐松沢も平凡な渓相だ。
すぐに谷底を塞ぐスノーブリッジが出てくる。
以外と長いスノーブリッジだったが、下をくぐって通過する。
沢幅は狭くなって来るが平凡な渓相が続く。
奥のゴルジュの中が、Co565付近右岸枝沢との出合。本谷は直角に右に曲がる。
出合の深い淵には倒木が架かっていたので、これを利用して通過する。
さらにゴルジュが続く。
このゴルジュを出たところに良い河原が出てきたので、この日はここに泊まることにする。
まだ時間があるので釣りをしながら行ける所まで行く。
Co595付近左岸枝沢との出合
ようやく渓相が良くなってくる。
Co630付近にようやく滝が懸る。上段の滝壺は大きく深い。落差は7m程か?ここで時間切れとなり本日の泊り場へ戻ることに。
この滝は釣り人のHP「山釣り紀行」によるとヨドメの滝2段8mというようだ。
唐松沢は、上流部が変化にとんだ沢らしい沢だ。
最終日は、そのまま下降し、車に戻る。