雨天予報で西上州の沢へ転進

11/4 悪天予報に転進を余儀なくされる

今回も悪天予報に阻まれ、予定の南ア南部の沢から急遽、天気の良さそうな西上州の神流川水系の沢へ転進を余儀なくされる。今年も、何度も転進を強いられたが、今回は、前日までの晴れの予報が昼間雨予報に変っているのを知ったのが初級者の講習後であったため、場所変更のことは考えておらず、ぱっと思いついたのが西上州の野栗川赤岩沢の悪谷だった。この時期の雨は遡行者には厳しく、本来なら中止とするところだが、中級の沢を登って来られている方たちだったので、変更場所の選択も意外と簡単にできるので助かる。この悪谷は、以前から講習場所として考えていた沢でもあり、あまり行くこともない山域ということもあってすぐに決定する。ただ、後から知ったことだが、帰路立ち寄った野栗温泉の方に、この辺一帯は民有地なので、入山する場合はこの温泉に入山届を出すように言われる。

悪谷は、林道車止めの赤岩橋から2~3分のところに出合う沢だ。水量が少ない。

入渓してすぐに登れない滝に出合う。ここは右岸巻。

水量は少ないが、少し深い釜に使って登る滝もある。

沢床は大岩で埋め尽くされ、基本ゴーロの沢だ。いったん水が涸れるが、また復活する。

下流部のゴーロの中に懸る滝は、基本簡単に巻けるが、登攀の練習に良い所が多い。

中流部は岩壁が沢床を覆い、登れない滝が出てこないかヒヤヒヤものだ。

CSはショルダーで・・・。

きれいなナメ滝も懸る。

岩壁と岩壁の間に大岩が挟まっている。この大岩は、かなり昔からあるらしい。

この沢のポイントとなる滝。一見滑っていそうだが、意外と快適に登れる。

ここは倒木が邪魔をして登れそうもないので、左から高巻く。この巻は少し悪い。

倒木の立てかかっている滝上に懸る黒々とした滝。これは簡単に右側から登れる。この滝が最後の滝だ。

両岸も開けてくる。

最後の滝を上がると、しばらく水流はあるが、すぐに涸れ、後は、ガレガレの沢をひたすら登る。長い長い詰めだ。

ようやく大ナゲシの鞍部に出る。ここから大ナゲシの右側を巻き気味に上がり、大ナゲシの登山道に出る。赤岩峠から赤岩橋へ下る道はかなり悪い。