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奥武蔵の秀渓

5/25-26  高巻きの多さに体力を消耗する

中級の講習会で奥武蔵の大久保谷へ行く。この沢は1979年発行の「東京周辺の沢」草文社に紹介された沢だが、この発行以前、それもダム建設工事が始まる前の、昭和40年代中ころに一度入渓遡行したことのある沢だ。ただ沢の記憶は全くなく、初めての沢の状況で入渓したのだが、私の体力と技術の低下を実感した講習となった。その当時は自家用車もなく、電車、バスを乗り継いで日帰りをしているのだが、今回は1泊して一杯一杯だ。この沢は、滝が多く、その多くが登れない滝なので、その高巻きに体力を消耗する。特に七典沢との出合の下に懸るCS滝の高巻きのルート取りがポイントだ。この沢は、「谷」と言われるように沢床から両岸かなりの急斜面で、所々岩壁が谷底を圧迫するようにそそり立ち、高巻きのルート取りを難しくしている。三俣まで続く左岸にある山道は、近場ノ谷以遠は荒れており、特に市兵衛沢以遠は、所々崩壊しているところがあり使えない。

バイクでも通れそうな山道が近場ノ谷手前まで続く。

近場ノ沢のところにある作業員小屋には放置された軽トラが残されている。地形図上の対岸から来る林道から来たものと思われる。マキが綺麗に積み重ねられているので、この小屋は、まだ現役として使われているようだ。

近場ノ沢から続く林道の橋から入渓する。水量が多く、水もきれいだ。

最初の通らずは2連の滝場が続く。ここは桃ノ木平の滝と言われるようだ。巻きは左岸にある。上の滝は2状の滝だが、高巻き途中から見るので高さは不明だ。

市兵衛滝。釣り人がいたので近寄れず、手前から高巻いて山道に出る。

市兵衛滝を高巻いた上に懸る滝。これも登れず右から高巻き。

両岸圧縮されたゴルジュとなる。

圧縮されたゴルジュの先にCS滝が・・・。

CS滝。この通過が、この沢の遡行ポイント。両岸圧縮されたゴルジュはここまでだ。

この付近の中段にある山道も所々崩壊している。

崩落した山道を辿って七典沢を下り、出合上に懸る2状の滝上に出る。

すぐに倒木の懸る滝とその上に懸る2連の滝に塞がれる。ここは右岸から簡単に高巻ける。

鎌倉滝までゴルジュとなるが沢床を行ける。

鎌倉滝。なかなか立派な滝だ。ここは左岸から簡単に巻けるが、滝上に降りるのは懸垂になりそうだ。左岸の明瞭な山道が使える。

山道から見える谷底には深い釜を持った小滝が続く。

赤岩沢と大クビレ沢、中ノ沢との出合。山道はここまで続く。

大クビレ沢、中ノ沢出合。

中ノ沢は下流部は滝場の続く沢だ。1か所CS滝が懸り、ここは左岸を高巻く。途中荒廃した山道がある。

中ノ沢で唯一の大滝は、左岸のガレから簡単に高巻ける。

2連の滝も左岸から高巻く。中ノ沢に入ってからの巻は本谷より簡単だ。

中ノ沢二又は右沢へ。

左沢は、すぐに右岸から20m程の大滝を懸けて枝沢が架かる。本谷も出合から見る限り登れそうもない滝が懸って見えるが、実際は簡単に登れる滝だ。

右沢は出合から急激に高度を上げるが、倒木が沢床を埋め、荒れた沢だ。

右沢の二又は滝となっている。ここも登れず、少し戻って右岸のザレの急斜面を上がって高巻く。

巻き終わった先に堰堤が現れる。左岸上に林道のガードレールが見えるので、ここで遡行を打ち切り、急斜面を林道目指して上がる。下山は、林道の終点まで歩き、市兵衛沢の右岸尾根を下って大久保谷の山道に出て車に戻る。