毛猛前衛入門の沢

6/10-11 詰め上げた山頂直下の鉱山の廃墟跡とその残骸が残る稜線に、驚きと虚しさを感じる

 昨年、5月末に途中まで遡行していたが、まだ残雪が多く残り、この沢は、残雪の多寡によって難易度が変わる。入渓時期も難しく、今回は前回より2週間ほど遅らせての入渓だったが、まだ中流部に雪が残っていた。遡行自体は難しいところはなく、Co500の奥二又までは、滝と言える滝はほとんどなく、あっても簡単に登れるか、登れなくても簡単に巻ける。今回は、こったが山北の肩の山頂直下にある鉱山跡の廃墟となった建物のある沢はパスし、Co590左岸枝沢出合から左岸枝沢を遡行。建物より下の北尾根の鞍部に詰め上げ、同沢を下降する。この枝沢の詰めは急で、藪も濃い。詰め上げた北尾根にケーブルの残骸が残る。

 

国道の駐車地点から巡視路を辿ると、すぐに末沢川を吊り橋で渡る。

 

 

 

 

 

巡視路からこったが沢沿いの踏み跡をたどり沢床に降りる。

地形図上の破線道が対岸に渡る少し先まで踏み跡が続く。地形図上の対岸の破線道は不明。

 

 

 

 

しばらくは両岸狭まった谷底に深い淵や河原が続く。

この場所は、左岸に釣り師のつけた虎ロープがあり、小さく巻ける。

 

 

 

 

早くも残雪が出てくる。昨年は、入渓後、すぐにスノーブリッヂが架かっていたが、今年はない。

 

 

 

 

下流部はゴルジュ状の地形が続くが、難しいところはない。

 

両岸が開けてくるところにも雪が残る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

両岸が狭まったところには、かなり不安定なスノーブリッジが架かる。ここは速やかに潜り抜ける。

 

標高405付近右岸枝沢出合

右の本谷は2連の滝で出合っている。ここは右岸から巻く。

 

 

 

 

まだまだ雪渓が残る

 

 

 

 

 

Co440付近二俣。

左俣は足沢山から流下する。

 

 

 

 

標高455付近、右俣の左沢出合。奥に雪渓が見られる。

 

 

 

 

 

Co500奥二又。こったが山からの左沢も面白そうだ。

 

 

 

 

 

右沢へ入ると小滝が連続して懸かる。

今回はCo590付近から右の枝沢に入り、こったが山の北尾根Co770付近に上がる。

 

 

 

 

 

北尾根から足沢山、太郎助山、百字が岳方面を望む。

昔、厳冬期に登った尾根と稜線だ。懐かしく思い出される。