初めての五頭山塊の沢

5/13 初めての五頭山塊の沢は、沢登りの要素がコンパクトに詰まった沢だった

 五頭山塊の沢は、新潟の岳人たちにはよりポピュラーな場所だが、東京在住者には川内山塊、飯豊、朝日連峰という魅力的な山域があるので、なかなか足が向かないところでもある。ただここ数年の天候不順は、特にこの時期、関東甲信の山域に入れない場合の転進先としては魅力的な山域となっている。

 今回は、五頭山塊初めてということもあり、五頭入門の沢で、初級者向きと言われる安野川小倉沢ハゲ沢を遡行したが、他のブログの写真と比較すると少し水量が多かったようで、水に浸かることが多く、上部に雪渓が残っていたこともあり水が冷たく、CS滝の登攀では激シャワーを浴びるなどして、予想に反してなかなか楽しい沢だった。ただ上流部に行くにつれブヨが多く不快でもあった。

どんぐりの森キャンプ場の先、踏み跡に従って沢に入渓する。水洗トイレがあり、なかなか良いキャンプ場だ。キャンプ場から沢に入るところは急斜面で、入渓しても、すぐに登れない滝が出てくる。

      踏み跡に従い沢に降りる。途中鉄梯子があるが、沢に下るところは慎重に!!

入渓して最初の滝(金剛ノ滝)は左岸から高巻く。薄い巻き道に従って巻くと最後は懸垂になる。

金剛ノ滝の次に出てくる滝。これも登れず右岸の踏み跡に従い高巻く。右岸には下流部から続く巻き道があるが、この踏み跡は金剛ノ滝から来る踏み跡か、もしくは通常の入渓点の手前に上流に続く踏み跡があったので、この踏み跡がここに続いているのかもしれない。

        滝上は穏やかな渓相となる。新緑が眩しい。

CS滝-1 流れが変わると厳しい登攀を強いられる。(CS滝-2、アイキャッチ画像)

CS滝-2 大岩の右端からの流れが明らかに違っているのは、大岩には詰まっていた落ち葉が先頭が登ったことで抜け、後続は激シャワーを浴びることに。

その後も滝場やヘツリの個所が続く、なかなか楽しいところだ。

  Co550付近奥ノ朴木沢出合

ここからしばらくはV字谷となる。増水すると逃げ場がない。

Co600付近二ノ峰沢出合上から連瀑帯が始まる。

連瀑帯を抜けても滝場が続く。

Co770付近に突如現れるハゲ滝。

Co810付近に登山道に上がる明瞭な道が出てくる。龍神清水の水場の道のようだ。

五頭山分岐から三ノ峰コースを下山するが、非常に展望の良い登山道だ。

 

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