鶴川水系一押しの渓

3/19 登れる滝やナメ滝の多い明るく楽しい沢

 杉の植林地やワサビ田跡の多い鶴川水系の中にあって、周りに杉の植林もなく、明るい谷筋と短い流程ながら登れる滝やナメやナメ滝が続く、楽しく遡行できる沢だ。対岸の人家の方の話では、以前鉱泉が沸いていたとのことだが、赤茶けた沢床で非常に滑りやすく、人がほとんど入らないので岩が脆い。特にCo650右岸枝沢との出合下の滝とCo750三又上に懸る大滝の登攀は注意が必要だ。この沢は入山も楽で、下山も登山道が使えるので早春や晩秋にお勧めの沢だ。

入口からは想像もできない小沢だ。

入渓は貯水槽へ続く踏み跡の上からだが、降りたところの下に滝が懸っている。落ち葉が沢筋を埋める。

右岸の岩の上に貯水槽がある。人家の方の話では、ここから水を引いているとのことだったが・・・。

壊れた石積み堰堤。人工物はここまで。

3mほどの小滝がいくつも懸る。

ナメ滝や滑床が続き、河原は少ない。

Co650右岸枝沢出合手前。出合下に10mほどの滝が懸る。

右岸枝沢との出合下の10mほどの滝。それほど難しい滝ではないが、水しぶきを浴びそうなので左岸から高巻く。

右岸枝沢との水量比は1:2。この枝沢も面白そうだ。

  

滑床が続く。

三又下の大滝を望む。

大滝は15mほど。上部がつるつるの滑床なので不用意に取りつかない方が良い。唯一ロープを出して登った滝。

Co750三又

真ん中の本谷に入る。

ナメ滝と滑床が続く。

右の沢を登ると坪山東ルートの登山道に出るようだ。

Co900最後の二又

左の沢に入り稜線を目指すが、まだ水が流れている。上部はかなりの急斜面なので、途中から右岸斜面を上がり稜線の登山道に出る。