初級の沢でも増水すれば中級の沢へ
8/25-26 増水した沢遡行
初心者・初級者の講習会で奥秩父の荒沢谷へ行く。予定は中アの細尾沢だつたが、台風20号の影響をかなり受けそうだったので、比較的雨量が少なく、土日の晴天が期待され、土曜朝発1泊2日で行ける荒沢谷へ行くが、こちらも相当の雨量があったらしく、また埼玉県側の奥秩父の谷だったこともあり、水の引くのが遅く、結局初級者の方たちのレベルで遡行できる水量でなかったことから時間切れで引き返す。ただ初級レベルの沢でも増水すれば中級以上の沢になることを実体験できて、皆さんには良い勉強になったものと思う。
大洞川林道は、数年前から鮫沢橋のところで通行止めの為、荒沢橋まで1時間近く林道を歩かなければならない。ただ、これも昨日の台風の影響による増水を少しでも和らげるための想定内の行動だ。
荒沢橋から踏み跡を辿って入渓するが、かなり増水している。初級の方たちにはかなり厳しい。
早くもロープ徒渉となる。徒渉訓練は中級で覚えてもらう講習だ。
初日の泊り場を菅の平で計画しているので、最悪釣り人の使う踏み跡を利用すれば沢を遡行しなくても行ける沢だ。しかし、以前に比べ踏み跡も悪くなっている。
桂谷出合
アシ沢出合。ここまでは踏み跡がある。ここからベンガラ滝まで右岸のゴーロ帯を水に入らずに行ける。
ベンガラの滝。上が今回、下が平水時のベンガラの滝。明らかに平水時の滝壺の水量が違う。
ベンガラの滝からの巻道を使うと、沢に降りることなく菅の平に行くことができる。
2日目はかなり減水してきた。ただ、まだ平水よりかなり多いようだ。
井戸淵は手前の小沢から狼谷の出合まで大きく高巻く。
狼谷との出合
狼谷との出合へは懸垂で・・・。
水量もかなり減ってきたが、まだ平水より多いようだ。流れが強い。
この先のゴルジュ帯は流れが強く、釜も勢いよく渦巻いており、初級者の方たちには無理と判断し、高巻く。ただ、この高巻きも悪い。
左岸を高巻いて懸垂で下る。ただ懸垂では30mロープ2本でも足りず、2度の懸垂で沢床へ。
帰路は、右岸から高巻く。右岸には、わずかながらも踏み跡らしきものがあるが、初級者の方たちには難しい高巻きとなったようだ。
沢が大きく左に曲がるCo1240付近で時間切れとなり引き返す。ここは、前回の講習時のテント場だ。